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 沿岸岩礁域では、コンブ類やホンダワラ類といった大型褐藻が「海中林」や「藻場」と呼ばれる群落を形成します。海中林は光合成による高い物質生産力に加え、水産有用種を含む魚介類の生息・産卵・稚仔育成の場としても生物多様性の観点からも重要です。

 私たちは藻場生態系において、海藻とウニ類や巻貝類などの植食動物とがどのように関わり合って生活しているのかを中心に生態学的な研究を行っています。このため、SCUBA 潜水によるフィールド調査をはじめ、実験室での室内飼育・培養実験も行います。

 海洋の温暖化が進行する中で沿岸漁業を持続させるために、海中林を造成あるいは維持する技術の確立を目指しています。また、最近では漁業関係者や食品企業の研究者とも連携し、ワカメ養殖技術の改善やウニの高品質化に向けた研究にも取り組んでいます。

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